比べて分かる富山の木

富山の森林

富山県の総森林面積は284,369haとなっており、そのうち、37%の105,958haが国有林、63%の178,409haが民有林となっています。
また、民有林は、45%の126,092haが私有林で、残りは県有林などとなっています。
なお、森林率は、上市町、黒部市、朝日町でとくに高くなっています。

経営形態別森林面積(単位:ha) 市町村別森林率

富山の樹種(民有林)

民有林における森林面積は178,409haとなっており、そのうち、28%の49,954haが人工林、63%の112,137haが天然林となっています。
人工林における樹種はスギ、天然林における樹種は広葉樹が大部分をしめています。
また、民有林における森林蓄積(*)は35,873,000m3となっており、人工林における樹種はスギ、天然林における樹種は広葉樹が大部分をしめています。

*森林蓄積とは森林における立木の体積のことをいいます。

樹種別森林面積(単位:ha) 樹種別森林蓄積(単位:千m3)

県産材の生産

県産材の生産量は、2000年以降、約40,000m3で推移していましたが、近年になり、約50,000m3に増加しています。
なお、その大部分がスギをはじめとする針葉樹となっています。

素材生産量の推移(単位:千m3)

富山の樹種(民有林)

県産スギの曲げヤング係数・曲げ強さ(*)の平均値が、6.08kN/mm2・35.1N/mm2となっているのに対し、国産スギの曲げヤング係数・曲げ強さの平均値は、7.14kN/mm2・40.8N/mm2となっています。
県産スギの強度がやや低いようにおもわれますが、材種や採材位置にも左右されるため、数値だけとらわれる必要はありません。
なお、品種については、ほぼ同一の条件で採材した心持ちの正角材で比較すると、タテヤマスギは国産スギと同等以上の強度をもっていることがわかっています。

*曲げヤング係数とはたわみにくさをあらわす数値のこと、
 曲げ強さとは曲げに対する強度をあらわす数値のことをいいます。

曲げヤング係数(単位:kN/mm2)と曲げ強さ(単位:kN/mm2)

県産スギの品種による曲げ性能の比較

  試験体
の数
平均年輪幅
(mm)
曲げヤング係数
(kN/mm2
曲げ強さ
(kN/mm2
平均値 標準偏差 平均値 標準偏差
タテヤマスギ            
正角 30 4.4 6.70 1.64 40.5 7.6
平角 35 5.8 6.13 1.20 32.0 6.1
全体 65 5.2 6.39 1.43 36.0 8.0
ボカスギ            
正角 29 6.0 3.96 0.73 30.9 4.6
平角 30 5.5 5.42 1.20 35.7 5.2
全体 59 5.7 4.70 1.23 33.3 5.4

県産スギの耐久性

県産スギの皮付材、皮剥塗布防腐処理材、皮剥材の接地暴露試験をおこなったところ、皮付材の耐用年数は5年、皮剥塗布防腐処理材の耐用年数は6.5年、皮剥材の耐用年数は6.2年となりました。
また、住宅に使用されているおもな樹種の接地暴露試験をおこなったところ、県産スギ(CCA注入)は接地暴露期間が約25年で被害度が約1.5と、他の樹種にくらべてすぐれた耐久性をもっていることがわかりました。

野外抗試験(射水市)による被害度の変化